女優での活動が目立つ松たか子ですが、実は六枚もアルバムを出している事を知っている人は少ないでしょう。柔らかくて伸びのある歌声の魅力に取り付かれて、アルバムが出るごとに買い、コンサートにも行きました。今後も細く長く音楽活動を続けて行ってもらいたいです。
記念すべき松たか子のデビューアルバムが「空の鏡」です。歌い方にまだ固さがあって初々しいです。
セカンドアルバム「アイノトビラ」では、歌い方も大分こなれて来て初々しさはなくなりましたが、より伸びのある歌声が聴けます。ジャケットも大人っぽくなっています。
サードアルバム「いつか、桜の雨に・・・」では、春をテーマにのんびりした雰囲気のアルバムです。ほとんどの曲の作詞・作曲を行っている点にも注目です。個人的には松たか子の最高傑作に推します。
4thアルバムは「a piece of life」です。前作の延長線上にあるような、しっとり感いっぱいのアルバムです。このアルバムも落ち着けて結構良いです。夜寝る前によく聞いています。
5thアルバムは「home grown」です。全曲アレンジは佐橋佳幸さんです。単調になるかと思いきや、いろいろと変化球を見せてくれます。多分音楽の引き出しが多い人なんでしょう。サウンドも前作までのシンプルな物と比べて若干分厚くなっています。松たか子もほとんどの曲の作詞・作曲に関わっています。
前作からわずか8ヶ月でリリースされた6thアルバムの「harvest songs」では、松たか子のコメントによるとシンガーに徹したという事です。その言葉通り、松たか子の作詞・作曲した曲は一曲もなく、さまざまな作家陣の提供する作品を歌い上げています。とかく作家陣がバラエティーに富むと一貫性がなくなりがちなのですが、前作と同じく全曲アレンジを佐橋佳幸が手がける事でまとまりのあるものとなっています。
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