飯島真理はアニメ「超時空要塞マクロス」の歌姫の「リン・ミンメイ」役が有名ですが、私は作品は見ておらず、ボーカリストとして愛聴しています。
飯島真理の魅力は、伸びやかでちょっと舌足らずな甘いボーカルと、自ら作詞・作曲できる能力、さらに常に新しいことにチャレンジする精神だと思います。
ということで、飯島真理をまだ聞いたことない人のために、オススメのデビュー3枚のアルバムをセットで紹介します。
なぜセットでオススメするかというと、それぞれアレンジ・プロデュースした人が違うので、これほど雰囲気が違うものかと驚き楽しめるからです。
では、ここから各アルバムの紹介です。
Rosé(1983年リリース)
デビューアルバムですが、いきなり全曲を飯島真理が作詞・作曲です。
アルバムのプロデュースと全曲のアレンジは、教授こと坂本龍一が担当しています。
サウンドの傾向としては、当時出たばかりのヤマハDX-7を駆使して、キラキラとしたポップな明るいサウンドです。教授がラジオで飯島真理と対談したときに言っていましたが、「松田聖子のシンガー・ソングライター版を目指した。」とのことです。
収録曲はライブで人気の「まりン」や「シークレット・タイム」などノリのいい曲が多く、「まりン」は中学生の時に作った曲と本人が言っていました。
blanche(1984年)
前作が明るくポップで限りなくアイドルに近い雰囲気だったのから一転して、ダークな雰囲気に包まれています。
このアルバムも全曲で飯島真理が作詞・作曲で、アルバムのプロデュースと全曲のアレンジを吉田美奈子が担当しています。
何かのインタビューで飯島真理が言っていましたが、レコーディング中にいつも吉田美奈子に怒られていて、泣いてばかりいたそうです。
ポップな曲も7曲目の「Mr.Groovy」やラスト10曲目の「会えない時も」がありますが、最初聞いた時には1曲目の「Marcy Deerfield」から5曲目の「天使の絵の具」までのA面がダークなサウンドで、「う~ん、これはいいのか?」と思った記憶があります。
「天使の絵の具」はライブでやっているような明るい別アレンジのほうが断然いいです。
midori(1985年リリース)
サードアルバムの「midori」も、全曲を飯島真理が作詞・作曲アで、アルバムのプロデュースと全曲のアレンジを清水信之が担当しています。
当時は清水信之が同じくプロデュースを担当していた大江千里と組んでTVに出て、デュエットなんかもしているのをよく見ました。
サウンドの傾向はファーストの「Rosé」ほどデジタル全開という感じでなく、伸びやかな飯島真理のヴォーカルが堪能できるような、ナチュラルで聞きやすいサウンドです。
ゴールデン☆ベスト~ビクター・イヤーズ(2015年リリース)
最後にこれはベストアルバムですが、2つの理由からあえて紹介させてください。
1つ目の理由は、シングルのみ発売の「セシールの雨傘」が収録されているからです。
この曲は1985年にシングルで発売されて、オリジナルアルバムの「KIMONO STEREO」に収録されていますが、アルバムではアレンジが違っていて、シングルの方が断然良いです。
1曲のためだけにアルバム1枚買うのがしんどければ、今は配信もあるので、そちらでゲットしてみてください。
2つ目の理由は、アルバム後半はライブバージョンの以下6曲が連続して聴けるので、やや短いもののライブアルバムとしても楽しめるからです。
- Mr.Groovy!
- My Best Friend
- Marcy Deerfield
- Secret Time
- Melody
- 天使の絵の具
元々は1984年発売のベストアルバム「Variée」の後半に収録されていたセットリストですが、現在入手困難なためうれしい収録です。
選曲はライブで盛り上がれる曲ばかりで、たった6曲だけですがお腹いっぱいになれます
このページの記事は以上です。
コメント