1990年代後半から20年以上も声優の第一線で活躍する堀江由衣ですが、彼女の柔らかい声質が好きなので全アルバムを持っています。
そこで、ボーカリスト堀江由衣(以下、愛称の”ほっちゃん”とします)に興味はあるけども、アルバムまでは未チェックという人に、全アルバムを簡単に紹介します。
水たまりに映るセカイ(2000年リリース)
ほっちゃんのアルバムはセカンド・アルバムからは全てガーリッシュなイメージなのですが、このデビュー・アルバムではまだそこまで方向性が固まっておらず、ロック調の曲が入っていたり、ジャケット写真が「可愛い」感じではありません。
また、このアルバムはキングレコードからリリースされたのですが、それまではポニーキャニオンでシングルをリリースしています。
キングレコードではまだシングル曲をリリースしていないので、このアルバムにはシングル曲が収録されていません。
黒猫と月気球をめぐる冒険(2001年リリース)
このセカンド・アルバム以降は、全アルバムでガーリッシュなイメージです。
1曲目の「朝の声」は、森の朝のようなゆったりした曲調で始まり、2曲目の「この指とまれ」でアップテンポなガールポップに繋がります。
「この指とまれ」は、ほっちゃんのガーリッシュな魅力(いい意味であざとい)にあふれているので、ベスト5に入るぐらい好きな曲です。
sky(2003年リリース)
このサード・アルバムは、路線的には前作「黒猫と月気球をめぐる冒険」の延長上です。
また、ほっちゃんの曲の中ではカッコイイ系の上位にあげられるシングル曲「ALL MY LOVE」収録です。
可愛いだけじゃない、力強さも出てきたアルバムです。
ほっ?(2003年リリース)
このアルバムはオリジナルアルバムでなく、ベストアルバムなのですが、ポニーキャニオン時代の楽曲がここだけでしか聞けないので、あえて紹介します。
1998年のほっちゃんのデビュー・シングル「my best friend / Dear mama」が聞けたり、1997年に発売のOVA「フォトン」のキャラクターソング「PINCH!」が聞けます。
前者は割と現在に近い歌い方ですが、後者はかなりぎこちない歌い方で、かえってレア感があって聞いていてうれしくなります。
さらに、アニメ「フルーツバスケット」のOP/ED曲として、作詞・作曲者の岡崎律子がリリースしたシングル曲「For フルーツバスケット/小さな祈り」のほっちゃんボーカル版が聞けます。
岡崎さんのボーカルと、ほっちゃんのボーカル、どちらも優しい歌声で甲乙つけがたく両方いい!
楽園(2004年リリース)
4thアルバムですが、なんと今までほっちゃんの楽曲を多数手がけられてきた岡崎律子さんが、このアルバムリリース1週間後に亡くなられています。
そのせいかどうかわかりませんが、このアルバムは「可愛い」というよりは「優しさ」が感じられる、ゆったりした曲調が多いように思います。
ちなみに、岡崎さんはこのアルバムで4曲を担当されています。
岡崎さん作の11曲目の「笑顔の連鎖」は、ライブには欠かせない定番曲です。
嘘つきアリスとくじら号をめぐる冒険(2005年リリース)
5thアルバムで、ちょっと方向性に迷いが出てきたかな?という感じがします。
今までどおり1曲1曲のクオリティは高く、ほっちゃんの柔らかいボーカルも堪能できますが、なにか別のプラスアルファが欲しい、といったところです。
Darling(2008年リリース)
6thアルバムですが、最初聞いた時は「ほっちゃん、吹っ切れたな!」と思いました。
特に3曲目のシングルからの収録の「Days」が、畳み掛けるようなアップテンポで元気にあふれた、いい曲です。
以下の動画は、ベスト盤の「BEST ALBUM」のスポットCMですが、短いながらも「Days」のPVが見られます。
HONEY JET!!(2009年リリース)
7thアルバムですが、これは前作の「Darling」の姉妹アルバム的な雰囲気で、前作のラストの曲「Little Honey Bee」の「Honey」という言葉をほっちゃんが気に入ったので、次のアルバムのタイトルに使ったとのことです。
さらにこのアルバムでは、個人的にほっちゃんの新路線を開拓したと思う、エレクトリックポップなシングル曲の「バニラソルト」も収録しています。
秘密(2012年リリース)
8thアルバムで、また路線が変わりました。
ほっちゃんによると、このアルバムは「オトナカワイイ女子大生」のイメージで、今までのアルバムは「カワイイ女の子」のイメージだったそうです。
とは言うものの、アルバムの楽曲はいい意味でバラエティーに富んでいます。
1曲目が静かな「秘密 〜プロローグ〜」で始まりますが、ほっちゃんのエレクトリックポップ路線の「Coloring」、あの清竜人が2曲「インモラリスト」「CHILDISH♥LOVE♥WORLD」を提供しています。
さらに、元気いっぱい路線のシングル曲の「YAHHO!!」も入っています。
というふうに考えると、コンセプトアルバムというよりは、バラエティーに富んだ曲をいろいろ詰め込んでみました、的なアルバムです。
(ビートルズでいうと、サージェント・ペパーズというよりは、ホワイトアルバム)
「Coloring」TVスポットCM
「インモラリスト」TVスポットCM
「YAHHO!!」TVスポットCM
ワールドエンドの庭(2015年リリース)
9tnアルバムでは、前作から参加の清竜人のカラーがさらに濃くなり、4曲提供です。
正直に言うと、前作の清竜人楽曲はバックトラックが分厚すぎて、ほっちゃんの声が埋まってしまいがちなので苦手だったのですが、このアルバムの曲ではそういったことがなくなりました。
また、9曲目の「Golden Time」はアニメ「ゴールデンタイム」の主題歌でしたが、久々のガーリッシュ全開な楽曲でグッドでした。
「Golden Time」TVスポットCM
文学少女の歌集(2019年リリース)
まとめ
以上長々と紹介してきましたが、これからほっちゃんの曲を聞いてみようかな、という人には2012年のベスト・アルバムの「BEST ALBUM」をおすすめします。
このアルバムでは、2001年のデビュー・シングル「Love Destiny」から2012年の15thシングル「夏の約束」の全シングル、さらに初回限定版にはオリジナル・アルバムの「水たまりに映るセカイ」から「秘密」までのアルバム収録曲が収録されています。
この初回限定版のアルバム収録曲は、各アルバムでも人気が高い曲・ライブで定番の曲が多いので、これでほっちゃんの曲が気に入った人は、オリジナル・アルバムを買い集めるとグッドです。
さらに、PV集やライブ映像もブルーレイ/DVDで多数出ていますので、沼にはまることができます。
ほっちゃんの動画は、YouTubeなどの動画配信サイトでは短いスポットCM以外は公式には配信されていないので、ちゃんと見ようと思ったらブルーレイ/DVDをゲットしてください。
以下2枚はPV集です。
以下5枚はライブ映像です。
このページの記事は以上です。
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