スティーリー・ダンで無国籍で都会的な音楽を作ってきた彼が1982年に発表した初のソロアルバムです。1900年年代初期の古き良きアメリカをテーマに、能天気ながらも暗い面も皮肉って歌っています。ということでぜひ歌詞カードを見ながら聴いてみましょう。サウンド面では、スティーリー・ダンよりも聴きやすそうですが、さらりと転調に次ぐ転調の連続でひねくれ度は高いです。カラオケで歌うのは難しそうです。
最初一～二回聴いただけではこのアルバムの良さはわかりません。少なくとも１０回は聴きましょう。あと、いろんなジャンルの音楽（Rock,Pops,R&B,Soul,Funk,Jazz,Classic）を聴いた後で聴いてみましょう。聴けば聴くほど味が出てくるスルメ盤ということがわかるようになります。一家に一枚、「ナイトフライ」です。
それから、以下のPVは当時は話題となった「New Frontier」ですが、これは裏庭の核シェルターの中でパーティーを開くカップルのことを皮肉った曲です。
このアルバムのテーマは、第二次大戦後の冷戦時代のぼんやりした不安はあるものの、毎日を脳天気に暮らす皮肉を歌っています。
第二次大戦後というと、キューバ危機とベトナム戦争があって、いつアメリカとソ連が核戦争を起こしても不思議ではない時代でした。
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